[パーツレビュー]サスペンション+ホイールスペーサ
(前回からの続き…)ということで、本題の車高調。ビルシュタイン「B14」。
ECUチューニングをする前から、SPORTモードにおけるそのパワーにして純正足(16インチ+KONI製サス)はあまりにも貧弱でした。帰宅時、通勤路終盤にある、やや登りぎみのS字カーブで、その日最後の快楽でもって仕事のモヤモヤを打ち晴らすのですが、ハンドルを切りながらアクセルを踏み込むとクルマがフラフラしてふっ飛んでいきそうになり、それに恐れを成してアクセルを戻してしまうような状態でした。ECUチューニングでさらなるパワーを得るとその傾向はさらに強くなりました。また高速道路でもショートホイールベースも手伝ってか時速100km/hを超えるとフワフワフラフラして恐怖を感じます。せっかくのパワーを使い切れないなんてもったいない、と思うようになりました。
またそれまでは、車高調たるもの「とても高価で20万円以上はするもの」と、クルマイジリにおいては常に構想外でしたが、いろいろ知識もついて、全長調整式や減衰力調整機能付きのものでなければ、もう少しお求めやすい、ということを知り、いよいよ投入したアイテムです。
車高は「Rr基準で20mmくらい下げたい。操作性よりも、スタイリングと乗り心地重視で。」とお願いしたら、ショップ曰く「数字はあくまで狙い値。B14はあまり下がらないので、そういうことなら一番下まで下げておきますね」と。初めてのショップ体験でしたので、やり取りなんてそんなもんかなぁ…とちょっとモヤモヤしながら待って完成した姿がこちら…
ムムッ!!ちょっと低すぎやしないかっ!?
平気で50mmくらい落ちてそうだし、Frなんて、なんかハンドル切ってちょっとバンプしたらフェンダーに当たらないか!?と思うくらいになってしまいました。(笑)
同時にRrには3mmのスペーサも入れてます。メーカーマッチング値は6mmなんですが、ホイールボルトは首下25mmのものを買ってしまっており、その中で可能な範囲…ということで3mmにしました。3mmなんて誤差でしょって感じですが、これ以上はできないから…と思えば、結果いかんに関わらず納得できるかな、と思いまして。完全ツライチは狙っていないので、ちょうどいい感じとなり、リアスタイルにも、念願のどっしり感が現れました。
やりすぎ感はあっても見るからに下がった車高に喜んでしまい、しばらくこの状態で乗り続けました。その後2年間乗っていると、やはりちょっと硬すぎる上、リアはどうも頻繁にバンプタッチしてそう…ということで、(このショップには別記事記載のごとく不信感しかないので別の)ショップに持ち込み、診てもらいました。見た目との両立…ということで、Fr +20mm程度、Rr 車高はいじらずバンプラバー1.5mmほどカットしました。バンプラバーは純正流用でしたが、これ以上カットすると機能しなくなるのでこれくらいにしておいた方が良い、とのアドバイス付きです。で、結果、Frは一番上、Rrは一番下、の状態で落ち着きました。
別記事にあるパフォーマンスカラー、トップマウントブッシュと相まって、地を這うような乗り味と、上級グレードの595ツーリズモよりちょっとくらいまでの硬さの乗り心地の両立が実現できました。
もう、スタイリングに文句の付け所はありませんし、乗り味も随分改善されてて、スイスイ、ガンガン走るマシンになりました。その差を実感しなおすために、機会があればディーラーで試乗するのですが、正直、595コンペティツィオーネ級、いやそれ以上に好みな状態に仕上がったと自負しています。もうこれで、大幅アップデートは打ち止め…いや、必要ないな…と思った次第です。
BILSTEIN B14
ASSO INTERNATIONAL CervoPiede マルチフィッティングスペーサー 4/98 3mm
評価: ★★★★★
ODO: 49,700km(あたり)
装着日: 2018/ 6/10 ショップにて