[パーツレビュー]ガラスフィルム
このクルマで一夏過ごした感想ですが…
暑い!!
国産車で、今では当たり前のようについてきているIR(赤外線)カットガラスですが、アバルト500のカタログには、IRカットどころかUV(紫外線)カットについてですら一切の記載は見当たりません。まぁ、このクルマを買う人でこんなことを気にする人はいないのかもしれませんが…。かく言う私も、ガラスがUV・IRカットかどうかなどということは、購入の際、全くもって気にしていませんでした。
ただ、実際に乗ってみると、うー、暑い…。
風量を上げても大きくなるのは送風音のみだし、そもそもエアコンの冷却能力が足りていない、なんて話も聞いたことがある。加えて車室内が狭いので、体が、普通のクルマより窓際に接近しているせいか、ジリジリあたかも直射日光が差しているのではないか、と思うかのごとく日差しが照りつけるので、顔の左半分にシミが集中するのでは!?、と気にしたほど。結婚前にレーザー治療をやってまぁまぁお金をかけてしまっていた直後の頃でしたので、シミについても少々敏感になっていました。ついつい体を内側に捩ってしまうほど…。
そこで、当時雑誌に取り上げられていた3Mの「スコッチティント オートフィルム ピュアカット89 PLUS」を施工することにしました。
メリット
ピュアカット89PLUSは、3Mで唯一フロントガラスにも貼れる商品で、シミや日焼けの原因となるUVは99%以上カット*1、暑さのもととなるIRは76%カット*2してくれるものです。施工は、フロントガラスと、両ドアガラスの計3面。クウォーターガラスとリアガラスは小さいし、加えてリアガラスは大型リアスポイラーが庇のような役割をしてくれているので、無しです。(面積は狭いのに、工賃はこれらを加えると2倍とのことでしたし…)
施工した結果は、なるほど!!エアコンの効きは随分と良くなりました。
真夏でも、ある程度室内が冷え込んでくれば、だいたい風量2(4段階中の、中の下)でキープできるようになりました。ジリジリ感も明らかに和らいでいて、体を捩らせる必要もないほど安心して座っていられるようになりました。
デメリット
ただ、まぁ、ガラスそのものではなく、あくまでフィルムですので、運転していると言葉では現し難いですが、”何か貼ってある”感は(奥さんは気づきませんが)あります。また前記事でも書きましたが、欧州車のフロントガラスは国産車のそれと比べて波打っているそうで、フィルムを貼ったことで強調されてしまったのか、前方目線の”ちょうどいい”ところに1~2mmほどの水玉のような部分ができてしまいました。
窓拭き時は少し神経質になります。ゴシゴシやると傷だらけになってしまいそうですし、何となく、窓の開閉も必要以上にはやらないでおこうと控えています。施工して5年くらい経ちましたが、よーく見るとやはり傷はつき始めています。ただ、思っていたほどではなく傷つきは軽微です、結露したり日当たり加減で浮き出る程度。みすぼらしくなってしまうか、と思っていましたが、現時点ではそのことで貼り換えたくなる様なレベルではありません。個人的な感覚では、その辺で売られている普通のカーフィルムより全然傷に強そうです。
その後の知見
その後、フィアット500についてはデータが見つかりました。施工した直後に出た記事なのですが、それによると…
UVカット率 | IRカット率 | |
---|---|---|
フロントガラス | 98% | 40% |
ドア・クウォーターガラス | 80% | 35% |
リアガラス | 80% | 35% |
出典: フィアット田園調布スタッフブログ|FIAT Official Dealer Site
アバルト500も、ガラスメーカは同じPILKINGTONですし、よっぽどフィアット500と違わないでしょう…とすれば、ピュアカット89 PLUSで、UVは80~98%カットからの99%以上カットでほぼ100%カット、IRは35~40%カットからの76%カットで84~86%カットになったようです(同じ前提条件での数値だとして…ですが)。メーカー推奨の張替えタイミングは3年5万kmほどらしい。もちろん3年経ったらすぐに性能が下がる、ということではないらしいのですが、5年が経った今、どの程度になっているかは、知る由もありません…。
ところで顔の方は、最近またシミが浮き出てきました。クルマのせいではなかったようです…。
3M スコッチティント オートフィルム 高透明シリーズ ピュアカット89 PLUS
評価: ★★★★★
ODO: 20,000kmあたり
装着日: 2015/ 7/26 ショップにて