『旧車生活』

旧車(FIAT 500F:チンクエチェント)を軸に、趣味のことをずらずらと…

北アルプス3000m峰制覇!! ~乗鞍岳~

いよいよ今シーズン、初山行に行ってきました!!

コロナ禍と長梅雨で結局7/末に滑り込みセーフ状態です。い、いかん…こんなことではあっという間に今シーズンが終わってしまう…。また、別連載の“やまつみ”も、結局、積み上げきれる前のシーズンインとなってしまいました。

ここ数年、“マイ山開き”は焼岳とほぼ決めていました。アクセスしやすく、ボリューム的にも体慣らしにちょうどよく、その上、山頂から一望できる上高地穂高連峰は圧巻だからです。しかし今回は、いつもその焼岳の対面にそびえていた「乗鞍岳」にしました。なんといったって、登山開始が2700m付近から、と、快適な山旅ができるからなわけです。

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今回の活動データ。畳平から剣ヶ峰ピストンではあまりにも軟弱すぎるので、どうせなら…と全ピークハントしてきました。

 当日の天候は「濃霧」。予報は終日「曇り」。

前日までは午前中は晴れ間が出そうだったので期待していたのですが、バスチケット2500円を支払う直前まで「高山ラーメン食べて帰ろうかな…」と悩んだほどです。でも「いや、今日は体ならしのためだから眺望は無くてもいいのだ」と言い聞かせて出発しました。

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一つ目のピーク「大黒岳」への登り。眺望ゼロ(涙)。でも、コマクサが一面に咲いていました。そうだ、今日は高山植物を見に来たのだ!!(と言い聞かせる…)

続いて富士見岳に登るつもりでしたが、ルートを見失ったのと、眺望も期待できないのでまずは最高所「剣ヶ峰」を目指すことにしました。蚕玉岳を越えてまもなく…というところまで来てようやく雲が切れ、山頂が顔を出しました。

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肩ノ小屋手前で雷鳥親子に遭遇。その後も山頂直下まで一面真白で見どころなし(泣)

ここまでの登山道、とても整備されていますし、さほど起伏もないのでとても歩きやすいです。登山と言うより、その辺の遊歩道を散策しているかのよう。気温も14~15℃と快適そのものです。

で、登頂。

目まぐるしく雲が流れていくので、一瞬晴れたり、曇ったりの繰り返し。

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乗鞍岳(剣ヶ峰)山頂。写真は人無しですが、まぁまぁ密だったので早々に退散…

晴れても頭上に真っ青な夏空が顔を出すだけで、周囲の山々は何も見えませんでした。

が、しかし、これで北アルプス3000m峰(御嶽山まで含む11座)を制覇!!と一区切り。いよいよ、なかなか足が向いていない南アルプスを開拓していかねば…です。

乗鞍山域はどこからでも眺望がいいので、ここで晴れ間を待つより次のピークだ!!と昼食をとって向かいの摩利支天岳を目指します。と、下山していたら、だんだん青空が増えてきたな…と思っていたら、みるみる天気が好転してきました。

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肩ノ小屋への下り途中に剣ヶ峰を振り返る。白一面からだんだん青色が増えてきました

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肩ノ小屋から摩利支天岳分岐の途中で剣ヶ峰を振り返る。あんなところから歩いてきたのか、と思うと人間の足も大したものです。この辺りは車道でもあって平たんかつ登りもない。登山の格好が浮いてしまうくらいです

 摩利支天岳は主ルートからは外れるため向かう人はぐっと減り、静かなお散歩ができます。すれ違ったのも二組くらい。山頂は標識も三角点もなく、観測所の廃墟があるのみですが、ここから見る剣ヶ峰は圧巻です。下ってきた時も「摩利支天岳ってこっちですか?」と、行きたそうなおばさんと止めたそうなおじさん夫婦が聞いてきたので「10分くらいです、剣ヶ峰がきれいに見れますよ」とお伝えしておきました。

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摩利支天岳への登り。ここも車道。もはや登山ではなくハイキング。子どもも連れてこれそう

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摩利支天岳への登り途中、ようやく顔を出した焼岳(左上)。その奥の穂高岳は晴れる気配なし。まぁ、仕方ない…

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で、摩利支天岳山頂(というか観測所前)から眺める、左から剣ヶ峰、蚕玉岳、朝日岳。左手の雪渓ではスキーしてました。この距離でもしゃべっている声が聞こえてくるくらい周りは静かです

続いて、行きにパスしてしまった富士見岳へ。

この天気なら眺望も期待できるし、むしろ行きに登らなくて正解だ!!とばかりに主ルートから外れて登りました。といっても、主ルートから頂上まで10分足らずです。

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不消ヶ池と手前の観測所がある摩利支天岳、奥が剣ヶ峰。ここから見る摩利支天岳への登りは、登頂意欲を削ぐような長く単調な登りですな…

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富士見岳山頂。富士山はさすがに見えませんでした

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富士見岳山頂から眺める畳平。人がスカスカに見えるのはコロナ禍だからではなく、マイカー規制だから。でもこういう景色は、今は、コロナ禍だからか、と納得してしまう。中央の小高い丘のような山が最後のピーク、魔王岳。左側の恵比須岳は登山道がありそうでないため行けないようです

で、一旦畳平へ戻って、最後のピーク 魔王岳へ。こちらは穂高岳の眺望が抜群のハズ…でした。残念ながら、穂高岳槍ヶ岳は拝めませんでしたが、拝めるぐらいだと雲一つない晴天で、夏雲が湧いた感じにはならなかったでしょうし、両立はできないんだ!と言い聞かせて、今回はこれでよしとします。いやいや、良しどころか、最初の濃霧と曇り予報からしたら、十分すぎます。子どもも歩けるので、また家族を連れてくるときには穂高・槍の眺望を狙って来たいと思います。

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魔王岳への登り。畳平からわずか10分なので、観光客もほぼ必ず来るところのため、しっかりした階段が敷かれてました。ステップが高く、1日の終盤に登らされるのはキツイ…

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魔王岳山頂から剣ヶ峰。ライトな山行だったハズですが、結構歩いたな。

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エコーライン越しに穂高岳方面。 粘ったけど、吊り尾根や西穂高岳前穂高岳山頂がちらっと見えるまで。

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穂高岳槍ヶ岳は見えなかったけど、その代わり、キレイな夏雲が拡がってくれて、これはこれでアリです。

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畳平。バスターミナルの裏には木道が敷かれたお花畑もありました。今回はパスしてます。

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今回の戦利品。乗鞍スカイラインは昨年の豪雨災害で1年ぶりに先週開通したのでその記念。と、登頂スタンプラリーキャンペーンの景品バッジ

今回のお供はアバチン。朝6時過ぎに麓のバス乗り場に着いたので明け方を疾走してきたのですが、やはりなかなか大きめの虫たちが犠牲になっており、前面はひどいことになりました。なので、翌日ささっと前面だけ洗車しました。ご苦労さまでした。

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前面だけピカピカになったアバチン。この視点のアバチンは、間抜けでかわいいです