"並行輸入自動車の事前審査書面等の明確化等について"について
昨日、SNSでざわついているのを目にしてとても不安になりました。
と言うのも、自動車技術総合機構が車両登録の審査事務規定の一部改正に関してパブリックコメントを募集(3/21必着)している、そうなのです。
審査事務規程の一部改正に係るパブリックコメントの募集について -並行輸入自動車の事前審査書面等の明確化等について-|NALTEC 独立行政法人 自動車技術総合機構
リンク先に意見募集対象へのリンクがありますが、素人の私には「結局何を言っているの?」という状態ですが、SNS上で要約してざわついている人によれば…
- 並行輸入車に対する登録審査を厳しくする
- 登録に必要な資料に、自動車製作者等により発行された資料であること、という条件があり、これが事実上困難である
- 結果、施行される予定の7月以降、新車、旧車問わず並行輸入車を登録できなくなる(追記あり→文末参照)
のだそうです。自動車製作者等の”等”って誰?いや、その前に自動車技術総合機構って実在する機構(実在します)?この通知ホンモノ(ホンモノらしいです)!?と思いつつも、
ん?
やばいじゃん!!
私が今、ブログを書きながら妄想を駆り立てて納車までの時間をつぶして待っているフィアット500Fは、並行輸入車でなおかつ国内未登録車、すなわちバリバリの”対象車両”なわけで、ショップの方から言われている納車予定は8月ころ…。ということは、ショップの方に手厚く仕上げていただき、いざ登録となった時に改正法が施行されてギリギリ登録できない、なんてことになって、”ただのオブジェを大金はたいて購入した”ってことになってしまうではないですかっ!!いやいや…自分は公道を走れるクルマを購入したのであって、それができないなら返金してもらえるのかな、これってクーリングオフの対象!?
…ただ、ここで慌てふためいては、SNS拡散に加担してしまう…と、ここは冷静にプロに確認しようと、ショップに問合せしました。
すると、ショップの方は、(当然のことではありますが)すでにご存じのようで、冷静に「恐らく新型車や国内未導入車が実際の該当となり、フィアット500Fのような過去に登録した実績のあるクルマでは、(すでに前述の”登録の際に必要な、自動車製作者等により発行された”)資料があって証明されているので問題ないと思いますよ。無くてもボクら、メーカーから取り寄せてますしね。一度確認しますね。仮にそうなら今抱えている在庫車、すぐにでもみーんな急いで登録しちゃいますけどね。」と言っていただけました。
完全にではないですけど、一先ず、ご存じだ、構えがある、ということで安心し、続報を待つことにしました。
ホントに先の要約のように、すべての並行輸入車が突然7月以降は新規登録できませんよ、なんて言われたら、私なんかよりたくさん在庫を抱えているショップの方々の方が青冷めてしまいますよね…。(いや、私の世界では、大金はたいて購入したものがオブジェ、では死活問題だ)
背景には、国内の安全や環境に関する規制を満足できていない一部超高級車を偽って登録する不正が頻発しているそうです。
また、スケジュールに関しては、3/21意見募集→3/末改正→7月施行なんて超短期決戦、”あるある”らしいです。私なんかみたいに、納車半年待ち…なんてこともあるのだから、せめて施行するにしても1年後とか5年後とか、もう少しスパンをとって欲しいな、と思いました。並行輸入市場なんて、小さい小さいものでしょうから、あんまりそういうところを突っつきすぎて、趣味の選択肢を減らしてほしくないものです。13年越えのクルマは税金が高くなるだのといったこともそうですけど…。
続報がきて万一私のクルマも該当するなら、何が何でも施行前に間に合わせてください、さもなくばこの話は無かったことに…と懇願するつもりですが、何はともあれ、ネット情報に即反応するのではなく、真意は確認した上で、次の行動を決めないとダメですね…ってことを改めて認識しました。
私の場合も、今現在「全くのセーフ」ではなく「確認中」ですので、もし私と似たような方がいらっしゃったら、私と同じ…ではなく、ショップなどに確認されたら、と思います。
※追記(2021/6/4)
その後、実際に、21年3月に改正されました。が、やはり、そんなわけではない、ということがわかりました。私のクルマも、無事、先日、新規検査を通過したそうです。