[パーツレビュー]スライドドア オープナー
ファミリーカーにおいて、機能面で「えっ?これ無いの?」と言われるのは何となく悔しい。おそらくは、ドライビングカーの場合は”乗り味”とか”排気音”とか、いろいろ個性をアピールできるポイントは多様なので、”あっちは負けるけど、こっちは勝っている”みたいな話にできる。しかしファミリーカーにおいては、その分野が”便利機能(使い勝手)”に絞られるような気がするためか、と。そこで、ステップワゴンやセレナに対する劣等感…ではないですけど、ステップワゴンやセレナにはあってノアにはない”便利機能”の一つを補うアイテムが、レイブリックの「スライドドア オープナー」です。
ハンズフリードアとの出会い
以前、ボルボディーラーへ遊びに行った際、V60やXC60で、バックドアのハンズフリーを体験したことがあります。バックドアは後ろにがばっと持ち上がってくるので、カウンターパンチをくらいそうになり、思わずディーラーの人に「え?これって足を差し出した後、後ろに避けないといけなくありません?」と聞いてしまいました。が、ミニバンのスライドドアならその心配もありませんで、子どもを抱っこしてたり荷物で手がいっぱいの時に、足を差し出せばドアが開くなんて、ファミリーカーにこそ欠かせない機能だ!と思いました。
そんな機能ですが、ミニバンでは2016年にセレナが初採用し、その後ステップワゴンも追従、なのに、2019年当時はもちろん、現時点でもいまだノアには無い…(というか後述する別の手段を採っています)。ここでもやっぱり「ん~、ステップワゴン(の方が良い)かなぁ…」と悩んでしまいました。そんな時、相見積もりのために訪れたトヨタカローラ△△で紹介されたのがこちらの商品でした。トヨタカローラ△△は、わざわざ専用パンフまで作っていて、まるで扱いはディーラーオプション。トヨタカローラ△△オリジナル商品と思ったほどです(市販品であったことは、納車時に空き箱をもらって知りました)。ですので、本命のトヨタカローラ〇〇には「向こうのディーラーはこんなものやってくれるそうですが、こちらでもできますか?」と交渉のネタにして付けてもらいました。
装着した感想は…
使用して1年ちょっとが経過した現時点の感想ですが、「あれ?意外に出番ないな」です。
というのも「足を、センサーから8cm以内に0.3秒以上保持」が開閉の条件なのですが、足をかざしても、どうもうまいこと反応してくれないのです。センサー部が汚れてるのかな?と思わされたと思ったら、一度反応すると今度は目覚めたように確実に反応するようになったり…と、どうも自分の足と相性が良くないようです。一番確実に作動するのが、クルマに乗り込まずに子どもをチャイルドシートに乗せている時。何度も閉まってくるスライドドアに挟まれかけて、その時「あ、そういえばセンサーがあったわ」とその存在を思い出しています。さらにヒヤっとしたのが、タイヤ屋さんでタイヤ交換をお願いしたとき。リフトアップされていた時に勝手に動き出しました。ディーラーからは、洗車機に入れる時も注意しないと”大変なこと”になります、と言われてました。確かに事の最中にブラシかノズルかに反応して開きだしたら…と考えるとゾッとします。誰かに引き渡すときはちゃんと説明するか、スイッチを切っておかねばな、と思います。
あと、ノアには、ハンズフリーを補う手としてワンタッチスイッチ(下の画像の下段)があるからです。ドアノブのところにボタンがあり、これさえ押せれば解錠&ドアオープンが可能で、今のところ「手はふさがっていても、指一本くらは出せる」シーンばかりなのです。
ちなみに、スライドドアに纏わる機能として「予約ロック機能(上の画像の上段)」があります。スライドドア閉作動中にロックがかけれる(予約して、閉まった後に施錠)機能です。これがなかった前車ポルテでは、スライドしきるまでじっと待つか、しきる頃を見計らって振り返ってリモコンで施錠…という面倒くさいことになっていました。スライド量も(ノアよりも)多いこともあって、最悪、振り返る頃には離れすぎてしまっていてリモコンの電波が届かない…なんてこともありました。が、ノアではそんなことはなく、快適です。
このオープナー、正常に作動すれば、ドアロックされていても鍵を持っていれば解錠→スライドもしてくれるので、便利なはずです。が、その機能を存分に発揮するには、もう少しトレーニングが必要なようです。
RAYBRIG スライドドア オープナー(ノア/ヴォクシー用)
RDTN02
評価: ★★★☆☆
ODO: 0km
装着日: 2019/ 9/28 ディーラーにて