『旧車生活』

旧車(FIAT 500F:チンクエチェント)を軸に、趣味のことをずらずらと…

[パーツレビュー]クイックシフト

乗り始めて2年が経ったころ、そろそろドライビングに関わる不満…というか、改善点が見えてきました。最初に手を付けたのが、Orqueの「クイックシフター」。

アバルト500のシフト位置はシートとシートの間ではなく、プリウスなどのそれと同じく、センターコンソールのかなり高い位置からニョキっと出ています。ハンドルからの移動量が少なく済むので操作するにはありがたい位置ですが、この構造が影響しているのかどうかは判りませんが、結構シフトストロークが長い(というか緩慢)。せっかくキビキビ走るのに、シフトチェンジが”もっさり”し、”サクッと決まらない”ことにちょっと不満を感じていたので、投入してみました。んーと、1回のシフトアップでの”心地いい感”に3円の価値があるとして、毎日通勤往復でシフトアップ100回だから2か月くらいで元が取れて…みたいな、けち臭い計算をして踏み切りました。

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部品としてはプレー3枚のみ…リンクの節点をずらす感じ

本格的なクイックシフトはとても高価で、”ちょっと不満を感じる”ごときでは手が出せませんでした。が、これは、既存のリンク機構にプレートをかますだけの簡易的なもの。これでシフトストロークが47%ショートへ調整されるとのことで、手元に届くまでは「どうしてこんなものでそんなことができるのか?(写真に写っているもの以外にもパーツがあるのかな?)」と不思議に思っていました。

メリット

が、付けてみてビックリ!!ホントにイメージ通り、遊びも随分減ってカクカク確実に動く感じで、かっちりしたものになりました。機構上左右方向は変化ないと思いますが操作に違和感はなく、1→2→3…と小気味良く操作できます。昔乗せてもらったロードスターほどのショートストローク感ではないので、本格的なものに比べると劣るのでしょうが、この価格にして十分な変化量です。

そして、何より…シフトアップごとに、ニタニタできます。

デメリット

価格ですかね。こんな…といっては失礼ですが、プレート3枚で13,000円は「高っ」と思い、前述の計算で自身を納得させる必要がありました。開発費とか、小量生産分の割り増しとか、あるんでしょうね。でも、その効果を知ると納得できる価格です。

若干シフト操作が重くなります。が、私感覚では「あー。ちょっと重くなったかな」くらいのレベルです。しばらくして馴染んだのか、今では全く気になりません。

センターコンソールと干渉する部分を削り落とす必要があり、これが面倒くさいです。実物合わせで削る→嵌める→足りない→また削る…の繰り返し。削らなくてもよかった、というレビューの方もいらっしゃるので、うらやましいなぁ、と思います。ちなみに私のクルマは2014年式・左ハンドル・小物入れ付きです。

 

Orque Technique Ideale クイックシフター
評価: ★★★★★
ODO: 27,000km(あたり) 
装着日: 2016/ 1/30 DIY