愛車遍歴 その4 アバルト500(2014- )
マークⅡブリット売却から遡ること2年の2014年。程なくに結婚を控え、その住環境から奥さんとのクルマ2台持ちが確実視されていた頃、クルマ通勤を主とする私のクルマは、本来なら、”コンパクト”で、”燃費が良く”、往復3時間のうちに仕事のモヤモヤから解放してくれるような”楽しい”クルマであることが望まれていました。それを叶えてくれるであろうと踏み切ったのがこちらのクルマ…
愛車遍歴 その4 アバルト500(チンクエチェント)
人生「初外車」が、外車の中でもその国民性からか「壊れやすいから止めとけ」と言われがちなイタリア車ということで、ホントにこの選択は間違っていないか、と随分悩んだものでした。が、やっぱりこの、”羊の皮を被った狼”を上回る”ハムスターの皮を被ったサソリ”なるアバルト500は、期待以上のパフォーマンスと信頼性をも兼ね揃えたクルマでした。
本国の次に売れているらしい日本においても特に愛されて止まないこのスタイルに、最高出力135PS、最大トルク21.0kgm(その後、192PS、34.1kgm程度までアップ)をひねり出す1.4L 4気筒ターボを押し込んだまさにホットハッチたるに相応しいパッケージ。そして、押し込んだ、と言いつつも、往年のアバルト850TCや1000TCにおいて閉まらなかったエンジンフードと同じく、今回も押し込めきれず、ターボチャージャー分のスペースを確保するため、ノーズ部を85mm膨らませています。またそのせいか、ホイールベース2,300mm程度の見かけに反して、最小回転半径は5.4mほど(なんと非公表)で、片側2車線道路でもUターンはすんなりとはいかないくらい小回りが利きません。しかし、そこまでする無理無理感がまた愛らしいのです。
奥さん(になる予定の人)のクルマを差し出して取り戻したMT生活
私がこのクルマを手にすることができたのは、「円高」と「結婚」。
ちょうどそれまでは、外車だけに割高感が否めず、手が出るわけがない、と諦めさせられた価格は、時の円高($1=90円近く)の恩恵と、フィアット自身の拡販戦略(MT設定のみ、シートはファブリック、エアコンはマニュアル、など)で、エントリーモデルは300万円を下回って国産車よりちょい高並みに(今ではこんな価格では買えません…)。
また、いざ買うとなると、当然ながら愛車マークⅡブリットを売り払わなければならないのですが、さて結婚となれば、奥さんにマークⅡブリットに乗ってもらえば、両車共存が実現できるじゃないか!という自分勝手な論理が働き、これこそが成せた技でした。実際にはまだ入籍も挙式も、同居ですら始めていなかった奥さん(仮)のクルマですので、ややフライング的な行為にあたるわけですけど…。
あ、あとは消費率増税直前(翌月から5→8%)と言うのも大きかったですね。これでも数万円は違ってくるので。
ありがたい誤算
一番意外だったのが、7年 7万6千kmにもなる今に至るまで「故障無し」ということ。他のオーナーさんの経験談に触れる限りでは、納車1か月にしてエンジンがかからない、だの、窓が閉まらない、だの、いろいろ覚悟していたような話を聞かされないこともないのですが、我が子はそんなこと一切ない優等生のようです。
長くプジョーやワーゲンを乗り継ぐ、会社の先輩からは「壊れる外車は数年で壊れる、しかしそれを乗り越えた外車は長持ちする」と言われていました。まさにその後者を歩み始めているかの如くです。もっとも、昔とは違って今はちゃんと仕事するイタリア人、かつデビューして7年も経過する熟成期…であったのが功を奏しているのかもしれませんが…。
そんなこんなでアバルト500との付き合いは、廃車になっても庭に飾るぞ、と意気込んで始まったわけで、その後、いろいろ手を加えた履歴は別記事にてご紹介させて頂こうと思います。
主要スペック
車名 | アバルト500(チンクエチェント) |
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車両型式 | ABA-312141 |
エンジン | 312A1型 1.4L 直列4気筒インタークーラターボ 135PS→195PS |
パワーウェイトレシオ | 5.69kg/PS 1163位/8608車中 BMW 335i GranTurismo F34(2013)並み |
所有期間 | 2014年3月22日~現在 |
走行距離 |
※パワーウェイトレシオの順位はこちらのサイトを参照
パワーウェイトレシオ ランキング (全車種・総合) | greeco channel (greeco-channel.com)